當代中文課程1 L.06 日本語文法解説
1.所在を表す「在」
機能:
「在」は人または物の所在を表し、「~は…にある、いる」といった意味を表します。
構造:
主な構造は「主語(物、生物) + 動詞「在」 + 目的語(場所)」です。
主語に使われる物や生物は話者間で特定できているものになります。
以下に示すように、3種類の場所があります。
1.タイプ A:場所を表す語
臺北, 花蓮, 臺灣…
學校, 餐廳, 宿舍…
2.タイプ B:
上/下/前/後/裡/外 + 面/邊
旁邊/附近
3.タイプ C:
名詞 + (的) + 上/下/前/後/裡/外 + 面/邊
名詞 + (的) + 旁邊/附近
使い方:
1.「在」以降の名詞が場所を表す場合、その場所のどこにいるのかを特定する表現にしなければなりません。
例えば、「彼は家にいる」ということを表現する際、「他在房子」という言い方はできません。
代わりに「他在房子裡面」と所在を言う必要があります。 (「房子裡面」という表現は上記タイプ Cの表現で「的」を省略したものです。)
2.「在」以降の名詞が固有名詞の場合、その場所のどこにいるのかを特定する必要はありません。
例えば「彼は台湾にいる」という表現は「他在台灣」と言い「他在台灣裡面」とは言いません。
一方で「彼は学校にいる」と言う場合は「他在學校」または「他在學校裡面」どちらの言い方も可能です。場所を表す語(この例では「裡面」)を追加することにより、指し示す場所がより明示的になります。
3.場所を表す語「裡面」は特別な使い方をします。「他在圖書館看書.」というように、時々省略されます。この場合文中に「裡面」という語はありませんが(常識的に考えて)図書館の中という意味があります。
つまり「建物の中」以外の場所を意図している場合、場所のどこにいるのかを明示する必要があります。
例えば、「彼は図書館の外で本を読んでいる」は「他在圖書館外面看書」と言う必要があります。
4.場所を表す語は先頭に置かれ、場所のどこにいるのかを表す語はその後ろに置かれることに注意してください。
例えば、「房子的前面(部屋の前)」は「前面的房子(前の部屋)」とは異なります。
(「房子的前面」はタイプ Cですが、「前面的房子」は「修飾語 + 名詞」の表現です)。
5.場所を表すフレーズの「的」を使わない省略は一般的に使われます。
例えば、「下の階」は「樓下」であり、「樓的下面」ではありません。また「地面の上」は「地上」であり「地的上面」ではありません。
6.「的」を省略する場合、裡面、外面、上面等の「面」は省略可能です。
例えば「房子的裡面」は単に「房子裡」、「杯子上面」は「杯子上」としばしば省略されます。
2.存在を表す「有」
機能:
存在の動詞「有」はある場所に人がいる、またはある場所に物があることを表します。
日本語に訳す場合は目的語の位置の成分を主語にするので慣れるまでは混乱しがちです。
構造:
存在分の構造は、主語(場所) + 動詞「有」 + 目的語(物、生物等)です。
場所が主語になり物や生物が目的語の位置に来るの特徴です。
ここでの場所の内部構造は上記「場所を表す「在」」で説明した場所を導く文章と同じです。
また目的語の物や生物は不特定のものです。
教室裡有人
*教室裡有鈴木先生
否定:
存在分の否定形は「沒有」を使います。
使い方:
1.存在文の目的語は通常不定です。
つまり、目的語の識別は話し手にとって容易に特定できるものでも親しんだものでもありません。
また例えば、「樓下有圖書館」という表現と「圖書館在樓下」という表現のように存在文と場所文はちょうど逆順の関係になります。 。
2.「我有一支手機」内の動詞「有」は所有的な他動詞、そして「 房子裡面有一支手機」内の動詞「有」は存在的な自動詞です。
所有的な「有」は常に他動詞であり、存在的な「有」は常に自動詞です。
3.行為、行動の柔らかな表現「V(一)V」
機能:
ここで紹介するのは主に単音節の動詞の重複表現です。
動詞の重複は「ちょっと~する」という本来よりも動作量が少ないことを表すとともに、その行動は達成が容易であることを示唆しています。
表現される内容が依頼や命令である場合、動詞の重複は文全体のトーンを柔らかくし、気楽に気軽に取り組むという雰囲気を作り出します。
気軽に取り組むという語気を和らげる効果が前面に出ている場合、「動作量が少ない」という本来の意味は薄れているので、「多」「好好兒」「仔細」などの動作量が多いことを表す語と一緒に使うこともできます。
這課題難一點, 你們要多練習練習。
構造:
疑問:
疑問文の動詞の重複には二つの方法があります。
1.疑問文タグ:
1)請幫幫我, 好不好?
2)請你教教我, 可以嗎?
2.助動詞を用いる:
1)現在外面很熱, 你要不要在家看看書?
2)我不會做甜點, 你可不可以教教我?
使い方:
1.全ての動詞が重複できるわけではありません。
主に動作動詞は重複して用いることができます。
これまでに学んだ動詞のうち、繰り返しできる動詞には、看、吃、喝、想、做、打、找、買、教、幫があります。
2.動詞の重複は主に、要求や提案のために使用されます。殆どの重複動詞は単音節です。
動詞が目的語を取る場合(離合動詞の場合)、動詞のみが重複し目的語は重複しません。
「上網」は「上上網」
「做飯」は「做做飯」
「散步」は「散散步」
となります。
2冊目の教科書のレッスン3でも学びますが、二音節の場合は討論討論などのようにABABの形で重複します。
また2冊目の教科書のレッスン11で学ぶように「了」と共に用い実現済みの行為を表す場合もあります。
4.否定の「不是」
機能:
「不是」は普通の否定ではなく、陳述や想定を否定します。
つまり「~というのは本当ではない」という言い方です。
構造:
「不是」による否定は肯定文、否定文何れでもあり得ます。
使い方:
私たちはすでに「不」による否定と「沒 」による否定を知っています。
「不是」による否定はそれらと全く異なり、「何を言ったのか」を否定します。
「他不要買包子」=「彼は包子を買わない」
「他不是要買包子, 他要買臭豆腐」=「彼は包子を買うのではなく、臭豆腐を買う」
5.行為が行われる場所
機能:
「在」と「到」は行為が行われる場所を導入するのによく使われます。
文法的には介詞、または前置詞と呼ばれており、目的語を伴ったフレーズを作り連用修飾語になります。
様々な種類があり、行為が行われるの時間や場所、方向、対象など様々な意味関係を付加します。
詳細は各項で紹介しますが、
在:場所
從:出発点、経過点
離:隔たり、距離
跟:対象
對:対象
給:受益者、動作の相手
などがあります。
動作との組み合わせでどの前置詞が使われるのか決まっているものもあります。
構造:
場所は通常「在」または「到」の後続に続きます。
実際の行為の表現を表す動詞は場所のフレーズの後続に続きます。
否定:
否定マーカーの「不」は動詞の前ではなく、「在」または「到」の前に置かれます。
使い方:
1.単語の順序に注意してください。
場所を表す前置詞フレーズ「在/到 + 場所」は動詞フレーズの前に現れます。
「*他學中文在家」とは言わず「他在家學中文」と言います。
この語順は他の前置詞フレーズでも同様です。
2.否定は主となる動詞の前ではなく前置詞の前に置かれます。
「他不在家上網」。