中国語コラム(台湾華語と発音記号)

27/01/2021

注音記号

台湾華語では一般的に注音記号という発音記号を使ってその発音が表されます。
注音記号は英語を学んだ時に見かけた発音記号というよりも、日本語の平仮名に近い文字です。
とりあえず、どういうものか見てみましょう。

ㄅㄆㄇㄈ
ㄉㄊㄋㄌ
ㄍㄎㄏ
ㄐㄑㄒ
ㄓㄔㄕㄖ
ㄗㄘㄙ
ㄧㄨㄩ
ㄚㄛㄜㄝ
ㄞㄟㄠㄡ
ㄢㄣㄤㄥ

外国人が日本語の平仮名、片仮名の数を見て「こんなに覚えるのか…」と途方に暮れる気持ちが少しわかりますね!
とはいえ平仮名に比べて数は若干ですが少な目です。

その代わり…日本語のように子音+母音の組み合わせが1文字になっているわけではなく、英語や韓国語のように子音と母音に分かれていて、その組み合わせで考えていく必要がありますので、合計の発音数は日本語よりもたくさんあります。

子音、介母音、母音

子音
ㄅㄆㄇㄈ
ㄉㄊㄋㄌ
ㄍㄎㄏ
ㄐㄑㄒ
ㄓㄔㄕㄖ
ㄗㄘㄙ

介母音
ㄧㄨㄩ

母音
ㄚㄛㄜㄝ
ㄞㄟㄠㄡ
ㄢㄣㄤㄥ

声調記号

また、中国語では発音が非常に重要で、この発音は声調記号という記号で表します。
声調記号は全部で5種類あります。

一声二声三声四声軽声
なしˊˇˋ˙
声調記号

子音と母音(介母音)、 声調記号、これら3つが揃って初めて台湾華語で意味を成す音を表現する音ができるようになります。

声調

各成長をもう少し詳しく見てみましょう。

第一声高く平らに気持ちよくて「あ~」と言うイメージ
第二声中くらいの高さから一気に高く聞き返すときの「えぇ?」のイメージㄚˊ
第三声低く抑えてから高く残念がり「あ~あ」というときのイメージㄚˇ
第四声高いところから一気に低くカラスの「かぁ」のイメージㄚˋ
軽声強い声調はなく、軽く添えるイメージㄚ˙
声調

※注音では第一声の場合には声調記号を付けません。
※複母音の場合は最後の母音につけます。
※軽声には子音または母音の上に˙を付けます。

声調変化(変調)

第三声の変調

第三声 + 第一声
 半三声 + 第一声
 老師 ㄌㄠˇㄕ

第三声 + 第二声
 半三声 + 第二声
 網球 ㄨㄤˇㄑㄧㄡˊ

第三声 + 第三声
 半二声 + 第三声
 你好 ㄋㄧˇㄏㄠˇ

第三声 + 第四声
 半三声 + 第四声
 午飯 ㄨˇㄈㄢˋ

第三声 + 軽声
 半三声 + 軽声
 你們 ㄋㄧˇㄇㄣ˙

「一」の変調

「一」 + 第一声
 第四声 + 第一声
 一千 ㄧˋㄑㄧㄢ

「一」 + 第二声
 第四声 + 第二声
 一年  ㄧˋㄋㄧㄢˊ

「一」 + 第三声
 第四声 + 第三声
  一百  ㄧˋㄅㄞˇ

「一」 + 第四声
 第二声 + 第四声
  一萬  ㄧˊㄨㄢˋ

「 不 」の変調

「不」 + 第一声
 第四声 + 第一声
 不吃 ㄅㄨˋㄔ

「不」 + 第二声
 第四声 + 第一声
 不來  ㄅㄨˋㄌㄞˊ

「不」 + 第三声
 第四声 + 第一声
 不走 ㄅㄨˋㄗㄡˇ

「不」 + 第四声
 第二声 + 第一声
 不去 ㄅㄨˊㄑㄩˋ

パソコンのキーボード配列

パソコンのキーボード配列を見ると左上から子音・介母音・母音が注音記号順に縦並びになっていることがわかります。

キーボード配列

声調記号はキーボードの上部に表示されています。

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