當代中文課程1 L.15 日本語文法解説

06/02/2021

1.疑問詞による曖昧な表現

機能:
文の中で「什麼, 多少, 幾, 哪裡, 什麼地方, 誰, 什麼時候」といった疑問詞が使われている場合、話者が明確な答えを避け曖昧に話していることを示します。
曖昧な表現文は常に否定形で使われます。

2.「把」による何かの処置

機能:
このパターンは一般的に「把構文」または「処置構文」と呼ばれます。
この構文はさまざまな要素で構成され、英語「take this + 名詞 and…」という表現とよく似ていますが、より広い意味で使われます。
ここでは、行為動詞の目的語になる名詞が主語によってどのように処置されるのかを表す、最も基本的な構造から始めます。

構造:
「把 + object + verb + 了」という構成になり、この目的語は多くの場合特定のものを表します(固有名詞、または這個、那個、他的等で修飾された名詞)。
動詞(修飾されていない1文字の動詞)は「他動詞」かつ「外側に向かう行為動詞(行為の対象が行為者から離れる方向に作用する動詞、行為の対象が行為者に向かってくる動詞は不可)」でなければならず、文末は「了」で終わらなければなりません。
否定:
否定文では「沒」または「別」が介詞「把」の前に置かれます。

使い方:
1.「把」の目的語は「我想把那支手機賣了。」といったように、特定できる明確なものでなければなりません

2.先にも触れたように、把構文の動詞は「他動詞」かつ「外側に向かう行為動詞」である必要があります。 それには「賣, 吃, 喝, 寫」などが含まれますが「買, 學」などは含まれません。
つまり「我把中文學了。」と言うことはできません。

3.「処置する」という概念は英語で言う「do-with」、「do-to」、「take + 名詞 and + 動詞」といったイディオムに似ています。
例えば、「What he did with his car was to sell it.」や「He took his car and sold it.」といった表現が似た概念です。

3.V了…就…
 ~したあとすぐに~する

機能:
「V了…就…」パターンは出来事Aが完了した直後に出来事Bが発生したことを表します。

構造:
二つの出来事は肯定文でも否定文も使うことができます。
疑問:
「A-not-A」形式の疑問文は使うことができず、「嗎」疑問文、または「是不是」疑問文を使うことになります。

使い方:
この課で紹介する「V了…就…」パターンは13課で学んだ「一…就」と似ていますが、 以下のように異なります。
1.「一」の後ろには「一出來就…」や「一看就…」のように、比較的短い動詞句が置かれます。
「V了」パターンはその後ろに置かれる語に関して制限はありません。

2.「V了…就…」は「以後」を伴うことができますが、「一…就」は「以後」を伴うことはできません。
 他吃了藥以後, 就去睡覺。
 *他一吃了藥以後, 就去睡覺。

4.一點
 少し

機能:
「一點」との組み合わせは量や程度が少ないことを表します。

構造:
「一點」は以下のように様々な構造で現れます。
1.「一點 + NP」:修飾される名詞の前
 1)他在超市買一點東西。
 2)我只喝了一點烏龍茶。
 3)昨天下了一點雨。

2.「Vs + 一點」:状態動詞の後ろにその修飾語として。
その場合「(現状よりも)もう少し多く/少なく」という比較のニュアンスを帯びます。
 1)他比我年輕一點。
 2)請你早一點來。
 3)明天我會晚一點回家。

3.「有(一)點 + Vs」:修飾される状態動詞の前に置かれますが「有」と共に用いられます。
 1)牛肉麵有一點辣。
 2)這裡, 冬天有一點冷。
 3)這支手機有一點貴。
 4)他有(一)點想睡。

使い方:
「一點」は「一點點」と繰り返し、ほんの少しだけであることを強調することができます。
 我只要一點點。

5.補助動詞「得」による行為の比較

機能:
このパターンは行為を比較します。

構造:
このパターンは「比較副詞」と呼ばれており、以下に示すように幾つかのサブパターンがあります。
1.「比較 + 行為 + 得 + 状態」
 1)他比我做得快。
 2)我比他走得快。
 3)弟弟比哥哥念得好。

2.「行為 + 得 + 比較 + 状態」(動詞を繰り返す)
 1)他做飯做得比我快。
 2)我走路走得比他快。
 3)弟弟念書念得比哥哥好。
上記のパターン2が最も頻繁に使われます。
否定:
否定マーカーの「不」が「比」の前に置かれます。

6.比較における程度の補完構造

機能:
比較は動詞の前の副詞的要素として現れることもありますし、動詞の後ろの補語として現れることもできます。
この課では後者の動詞の後ろの補語として現れるパターンに注目します。
「一點, …得多, …多了。」

7.分離可能な動詞(離合動詞)

機能:
「V + N(動詞 + 目的語)」の形で構成されている語で分離可能な動詞です。
離合動詞とも呼ばれ、特別なカテゴリーとして文法上分けられています。
「V」と「N」を分離した場合、間に別の要素を挟むことができます。
また、分離された「V」と「N」は動詞と目的語のように独立して扱われます。
例えば分離可能な動詞として以下のようなものがあります。
唱歌, 上班, 上網, 上課, 生病, 睡覺, 看書, 念書, 滑雪, 游泳, 照相, 吃飯, 做飯, 見面, 幫忙。
 他們一共見了三次面
 我游了一個小時泳
 請你幫我的忙

構造:
基本的に分離可能な動詞には三つのパターンがあります。
この本で紹介した言葉を例に挙げてみましょう。
1.「了」の挿入(この「了」は動詞的な「 了」です。)
 1)他回了家以後, 就開始工作。
 2)我昨天下了課就跟朋友去看電影。

2.目的語の挿入(目的語とは行為を受けるものを指します)。
 1)我想見你一面。
 2)他照了你一張相。

3.「期間」の挿入
 1)我們每天上八個鐘頭的班。
 2)你們新年的時候, 放幾天的假?
 3)他唱了三個小時的歌, 有一點累。

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