韓国語コラム(韓国語の勉強スタイル)

16/01/2021

韓国語を勉強するとした場合どういう選択肢があるでしょうか。
各勉強スタイルについてメリット、デメリットを考えてみたいと思います。

独学

冬のソナタなどが流行する以前は韓国は近くて遠い国などと言われ、隣の国でありながらあまり交流がありませんでした。
韓国語教育に関しても資料はとても少なく、学びたいと思ってもなかなか難しいところがあったかと思います。

その後韓国ドラマやK-POPなどの韓国文化は世界的に大流行を巻き起こしました。
日本でもこうした流行に乗り韓国文化を楽しむために韓国語を勉強する人が大勢います。
韓国文化のファンが増えるのに合わせ、韓国語に関する教材や資料も増え続けました。
書店を覗けば今では外国語の中で英語に次いで豊富な学習教材があるのではないでしょうか。

そのため基本的な文法書やオーディオ教材は山ほどあり、インターネット上にも韓国ドラマやK-POPなど自身の興味に合った韓国語コンテンツが山ほど手に入ります。

ネックは中級以上の教材が極端に少ないことや、やはりアウトプットの機会が少ないことでしょう。
ですが韓国語は文法も日本語とほぼ同じで学習しやすく、とっかかりを掴めれば実際に週末旅行に行き現地で実践することも簡単にできます。
そこから考えても独学はとてもよい勉強方法と言えます。

日本で語学学校に通う

韓国文化が浸透するにつれ、韓国語を教える語学学校もずいぶん増えました。
大手の語学学校のみならず、韓国語のみにフォーカスを当てている学校もたくさんあります。
こうした韓国語専門の語学学校は韓国語ネイティブ講師を多く抱えていることが大きな特徴でしょう。
韓国の文化に親しめるよう韓国の祝祭日に合わせたイベントや交流会も豊富に催されているかと思います。
そこに集まる生徒も韓国文化に興味がある人が大半になりますので、語学を勉強するのみならず自分の興味に基づき様々な交流を通して楽しく学ぶことができると思います。
一方で多くのネイティブ講師を抱えている反面、語学教育のプロ講師だけではなく、学生のアルバイトやワーキングホリデーで日本に来ている韓国人が講師を務めている場合もあります。

大手の語学学校の場合はやはり教育メソッドなどがしっかりしているイメージがありますね。
傾向としてどちらが良いなどはないと思いますので立地や授業料から選んでもよいでしょう。
体験学習などもあるでしょうから、それを利用して自分に合っているか事前に確認することをオススメします。

韓国で語学学校に通う

学校や仕事の関係がありなかなか決断できないものですが、語学留学生として韓国に留学することは、間違いなく一番早く韓国語を習得する方法でしょう。

韓国では私立の語学学校よりも大学に付属している語学堂に留学することが一般的です。
特に有名なのがソウルにある延世大学校、西江大学校の語学堂でしょう。
延世大学校は韓国語教育の総本山とされ、毎学期世界中から多くの学生が集まります。
西江大学校は会話を重点的に教育する語学堂として有名です。

ソウル大学や梨花女子大学、高麗大学、成均館大学などその他多くの大学でも語学堂はありますので、調べてみるてもよいでしょう。
一覧でわかりやすく紹介しているウェブサイトなどもたくさんあると思います。

一方でビザを取得しない短期留学であれば私立の語学学校も融通が利きますので良いと思います。

オンラインレッスン

実は韓国語のオンラインレッスンの話はあまり聞きませんがどうなんでしょうか。
もちろん他の言語と同様オンラインレッスンもあるとは思いますが、韓国語の場合は語学の勉強だけではなく、他のクラスメートなどとの交流や情報交換を楽しみにしている人が多い印象もあります。

韓国人の友達と言語交換

独学で韓国語を学び、言語交換で会話の練習する、これが一番お金がかからない勉強方法でしょう。
オンラインで言語交換をする場合もあれば、日本に留学やワーキングホリデーに来ている韓国人と言語交換をする場合もあります。

韓国人にとって日本語の学習は逆の場合と同様、文法構造が同じなので比較的易しいとされています。
発音も韓国語よりも母音が少ないので習得しやすいように思います。
一方でよく聞く韓国人にとって難しい日本語の特徴は以下の点です。

  • 「ざ」「つ」の発音
  • 清音と濁音
  • 片仮名語
  • 漢字

自分の韓国語会話の練習をしながら、こうした相手が苦手に思いがちな所をうまくサポートするとよいでしょう。

言語交換などでの人間関係についてですが、結局は個々人千差万別かと思いますが、参考までに少し具体的な韓国人の特徴を箇条書きで挙げてみます(あくまで個人の経験とその印象に基づきます)。

  • 日本人よりも濃く密な人間関係を築こうとする人が多く、それが嬉しい場合もあれば負担になる場合もあります。
  • 大勢で集まり団体行動をすることを好み、一人で何かすることに対し基本的にネガティブなイメージを持っています。
  • 年齢や社会的な上下関係を重視し、その結果として面倒見のよい人が多いです。
  • 日本人よりも学歴を重視し、身長や外見を他人と比較したがる傾向があります。
  • 日本のマナーを深く理解しようと努めており、失礼のないようとても気を使います、そのため最初はとても控えめな面があります。
  • お酒と辛いものが大好きです。
  • お酒の席では独特のマナーがありますので教えてもらいましょう。
  • 男女関係は儒教社会なので保守的で奥手だと言いつつ色恋話を好み、異性に対して積極的にアプローチをします。
  • 何かの記念や思い出をとても大切に考えており、プレゼント交換などを頻繁に行います。
  • イメージとして日本をドイツに例えるなら、韓国はイタリアに例えられます

言うまでもないですが歴史問題の話は基本的にタブーなので、政治や歴史の話題には細心の注意を払いましょう。
インターネットの情報やテレビメディアの報道では偏ったイメージが多いですが、実際はリベラルな人や日本が大好きな人も大勢いますし、極まれに冗談を交えながら歴史問題を皮肉る人もいます。
自分の目で現実を見てみましょう。

外見上は日本人と区別がつきませんので外国人と付き合っていることを忘れがちですが、文化的な背景が異なっていることを忘れないようにしましょう。
考え出せば日本人同士といえども個々人の文化背景は違うのですが…。

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KRCOLUMN

Posted by langlog