當代中文課程4 L.06 日本語文法解説
1.怎麼這麼
どうしてこんなに~なのだろうか?
機能:
「怎麼」と「這麼」二つの副詞から成り、話し手の驚きを伝えます。
一般的に後ろには状態動詞(形容詞)のみが続きますが、程度を表す動詞が来る場合もあります。
2.増強の副詞「多」
どんなに
機能:
「多」は程度の強調、誇張、または感情の高まりを表現します。
「多 + 状態動詞」の形で文末にしばしば使用され、「呀」や「啊」といった語気助詞と共に用いられることも多いです。
「~ia」の発音は「ya」になるので文末の字の母音が「i」の場合「呀」を使い、それ以外の場合は全て「啊」を使います。
3.「多」の多様な機能
機能:
1.Vs、豊富(接頭語/接尾語として使用可)。
豊富を表す「多」は主動詞(述語)としても修飾語としても使うことができます。
どちらの機能で用いられる場合でも「很」によって修飾されなければなりません。
1)經濟情況好的時候, 就業機會很多。(述語)
2)在這個時代, 選擇網路購物的人很多。(述語)
3)和平東路上有很多便利商店。(修飾語)
4)捷運站或公園裡都有很多裝置藝術。(修飾語)
2.Vs、様々、多数 (接頭語/接尾語として使用不可)。
数が多いことを表す「多」で表現される内容は個々の独立した事象の集まりであり、そのように考える必要があります。
1)「多」には「多種、多年、多樣」といった意味も含まれています。
a.多位教授都認為應該改變目前的教育制度。
b.網路商店裡的衣服有多種款式。
2)「多」を用いた四字熟語
多子多孫(大家族を保ち多くの子供や孫を持つ)
多災多難(多くの災害を経験し、不幸に悩まされている(文字通りまたは比喩的な意味どちらでも使われます)
多才多藝(多くの分野で熟練している、または才能がある人、マルチタレント)
3.Adv. (接頭語/接尾語として使用可)
1)主に動詞句(VP)の前に置かれ、副詞として機能します。
a.我已經訂了豬腳麵線和蛋。等一下你多吃一點。
b.我還得多學一點。
c.沒想到二十年以後還能見面, 以後有時間要多聯絡。
2)「多」は動詞の後ろに現れる副詞的補語としても用いることができます (接頭語/接尾語として使用可)。
この機能は一般的に「了」と組み合わされます。
a.漢堡吃多了對健康不好。
b.謝謝你, 好多了。我吃了一包藥以後, 睡得比昨天好。
c.對小玲來說, 網路的虛擬關係比現實生活中的關係簡單多了。
3)「多」の繰り返し (接頭語/接尾語として使用不可)
多多幫忙, 多多鼓勵, 多多支持。
a.麻煩老師多多照顧這個孩子。
b.您真有學問, 我要多多跟您學習。
c.要學好中文得多多練習。
4.白
無駄に
機能:
1.この副詞は動作動詞を修飾し「無駄なことをした、全く意味がなかった」という意味を付け加えます。
2.「吃、喝、住」などの動作動詞と共に使う場合、主語が通常金銭を支払い動作を行うという意味になりますが、「白 + 動作動詞」を使う場合は悪い態度や振る舞いと相まって金銭を支払わず動作を行う(つまり無銭飲食、無銭飲酒など)という意味を表します。
「白」の後ろには簡単な動詞の他、動詞フレーズも置くことができます。
5.總是
いつも
機能:
この副詞はとても高い頻度で行われるという意味を付け加えます。
「總是」は「当然~であるべきだ」という意味を付け加える場合もあります。
6.補助動詞「下來」の持つ多様な意味
機能:
「下來」がV1V2V3の形で動詞の補語になる場合、
1.場所的(下向き、上向き)
2.時間的(継続している、続ける)
3.状態(残っている、静止している)
を意味します。
使い方:
典型的な「V1V2V3」は以下に示すように両方の意味で使われます。
1.実モード:V下來, 沒V下來
2.潜在モード:V得下來, V不下來
7.當…的時候
~の時、~の間
機能:
前置詞「當 」はある出来事の時点を意味しています。
使い方:
「當」はしばしば省略されますが「初めて会ったその時」といったような強調の意味で使用される場合は省略せずに使います。
また「…的時候」も省略され、単に「…時」となる場合もしばしばあります。
1.(當)孩子回家的時候, 媽媽已經做了很多好吃的菜。
2.(當)來恩住在香港的時候, 認為了很多香港朋友。
3.(當)她寫功課時, 發現了不少問題。
8.反而
それどころか、かえって、むしろ
機能:
副詞「反而」は話し手の期待に反した行動や状況を表します。
「反而」は別の主語S2を導く場合があります。
使い方:
「反而」の句の前にはしばしばS1の期待を否定する「不但」句が置かれます。
1.他常常熬夜唸書, 成績不但沒有進步, 反而退步了。
2.他去當兵不但沒變瘦, 反而胖了。
3.我幫她打掃房間, 她不但不覺得高興, 反而生氣了。