日本語コラム(縮約・短縮による自然な日本語)
日本語に限らずですが、学校で習う言葉と実際に現地の人が話す言葉は少し違います。
日本語の場合は発音の関係もあり、語を省略・変形して話す場合がしばしばあります。
「ら抜き言葉」など現地の人が意識せずに使っている言葉も、その言語を学ぶ人から見れば立派な学習対象になります。
日本語教育では縮約や短縮などと呼ばれているようですね。
縮約・短縮の際に促音「っ」を多用するので、中々聞き取るのも使うのも難しいと思う人も多いのではないでしょうか。
また、中には方言として使われている場合もありますので相手や地域によってはうまく伝わらないかもしれません。
中国語でこの件を紹介していたYoutubeがありましたのでそれを参考に見ていきましょう。
縮約・短縮・脱落
数はとても多く、ここで挙げたものはYoutubeを参考にしたあくまで一例です。
細かく見て行けばルールがあるのかと思いますが、ここではその方向に考察するのではなく、例を挙げるのみとします。
言葉は生き物、日本語の語尾はかなり柔軟で、日々進化して新しい言い回しがどんどん生まれています。
~って
~と
行くと(言った) -> 行くって(言った)
休むと(伝えて) -> 休むって(伝えて)
~っか
行こうか -> 行こっか
買おうか -> 買おっか
食べようか -> 食べよっか
そうか -> そっか
しよう -> しよっか
あたたかい -> あったかい
どこか -> どっか
おおきい -> おっきい
ちいさい -> ちっさい / ちっちゃい
なきゃ / なくちゃ
なければ(いけない / ならない)
行かなければ -> 行かなきゃ / 行かなくちゃ
買わなければ -> 買わなきゃ / 買わなくちゃ
読んでおかなければ -> 読んでおかなきゃ
準備しておかなければ -> 準備しておかなきゃ
~とかないと / ~どかないと
~ておかないと(いけない / ならない)
「なきゃ / なくちゃ」と比較して丁寧な印象がありますが組み合わせることも出来ます。
読んでおかないと -> 読んどかないと -> 読んどかなきゃ
準備しておかないと -> 準備しとかないと -> 準備しとかなきゃ
読んでおかないと -> 読んどかないと
準備しておかないと -> 準備しとかないと
関西方面では更に以下の様な変化もある。
読んでおかないと -> 読んどかないと -> 読んどかんと
準備しておかないと -> 準備しとかないと -> 準備しとかんと
~ってる / ~ってた
~っている / ~っていた
知っている -> 知ってる
笑っている -> 笑ってる
持っている -> 持ってる
言っていた -> 言ってた
関西方面では更に以下の様な変化もある。
知っている -> 知ってる -> 知っとる / 知っとう
笑っている -> 笑ってる -> 笑っとる / 笑っとう
持っている -> 持ってる -> 持っとる / 持っとう
言っていた -> 言ってた -> 言っとった
~たげる / ~だげる
~てあげる / ~であげる
書いてあげる -> 書いたげる
読んであげる -> 読んだげる
関西方面では更に以下の様な変化もある。
書いてあげる -> 書いたげる -> 書いたる
読んであげる -> 読んだげる -> 読んだる
~てて / ~でて
~ていて / ~でいて
待っていて -> 待ってて
遊んでいて -> 遊んでて
関西方面では更に以下の様な変化もある。
待っていて -> 待ってて -> 待っとって
遊んでいて -> 遊んでて -> 遊んどって
~といて
~ておいて
これは関西弁かも?
先に入っておいて -> 先に入っといて
知っておいて -> 知っといて
話ておいて -> 話といて
ん
わたしのうち / わたしんち
いろいろな -> いろんな