當代中文課程2 L.10 日本語文法解説

06/02/2021

1.「出てくる」ことを表す補語「出來 chūlái」

機能:
「出來」が認知や感覚の動詞の補語として使われる場合、その動詞の過程が終わりその結果として「形が浮かび上がる、出てくる」ということを表します。

構造:
「出來」は四つの補語構造全てにおいて使うことができます。
V出來, 沒V出來, V得出來, V不出來.

使い方:
目的語が短い場合、「出」と「來」の間に置かれます。
またこのパターンが認知動詞以外とともに使われる場合は「出來」は単に「~することができる」という能力を表します。

2.収容するのに十分な空間があることを意味する動詞の補語「下 xià」

機能:
構造「V + 得 / 不 + 下」は何かを収納するのに十分な空間があるかどうかを表します。

使い方:
動詞の補語「下」と「了」は同じ動詞と結びつくことができますが、明らかに意味は異なります。
「下」は「空間の有無」を表し、「了」は「許可の有無」または「能力の有無」を表します。

3.処置構文「把 bǎ」と動詞の重複…把 bǎ V(一)V

機能:
「V(一)V」パターンは教科書1の第6課で紹介しましたが、行為を和らげ短くする意味がありました。
「V(一)V」パターンは「把」構造と結びつき、「名詞に対して簡単に何かをすること」を表す要求や注文を表します。

構造:
「V一V」内の動詞は単音節動詞、目的語を取る他動詞である必要があります。

4.結果の補語と処置構文「把 bǎ」

機能:
「把」構文では動詞の後ろの補語は行為の結果を表している場合があります。
補語は「V + C」または「V + 得 + C」の二つの形式で表されます。

構造:
この構造で行為の結果を表す補語は、状態動詞、過程動詞または「得」に続く句・節それぞれ可能です。

使い方:
「把」文の末尾にはしばしば「了」が置かれ、状態が変わったことを表現します。
これは結果補語の意味と高い互換性があります。

5.時宜を得ていることを表す「趁 chèn」

機能:
前置詞「趁」はある行為の実行に対し時宜を得ていることを表します。

構造:
「趁」は名詞句、動詞句、または節を導くことができます。
「趁 + …」構造は主語の前、後ろ、どちらでも置くことができます。

使い方:
「趁」と「趁著」は実質的に同じことを意味します。
以下の例文では「趁」または「趁著」何れも使うことができます。
 我們趁(著)天氣好, 去山上走一走
単独の「趁」はより口語的であり、より頻繁に使われます。

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