中国語コラム(このサイトで扱う中国語とは)
中国語について
まずは…ここで勉強している中国語についてです。
中国語にかかわるサイトであれば、どこでも似たような説明があるかと思いますので簡潔に。
詳しく知りたい場合はここなんかが参考になりますね。
Wikipediaは相変わらず詳しいですが何を言っているのかわかりにくいです…。
公用語としての中国語「普通話」
日本で中国語を勉強しようとする場合、一般的には「普通話」を勉強することになります。
たまに「中国語 = 普通話 = 北京語」と勘違いしている人がいますが、「日本語 = 標準語 = 東京弁」というのと同じような間違いですのでお気をつけて。
「普通話」はWikipediaの説明にもありますが「北京語」などをベースにした「中国の公用語」として定められた言語のことです。
子供の頃に学校で習ったり、公共の場やニュースで使われたりと一般的に普及しており、一応どの地域でも通じるとされています。
日本語の標準語と同じですね。
……ですが、このサイトで扱う中国語は「普通話」ではなく「台湾華語」です。
「普通話」以外の中国語と「台湾華語」
と聞くと、「北京語」、「上海語」、「広東語」など「普通話」以外のその他の中国語は特定の地域でしか通じない…となると「台湾華語」は台湾でしか通じないのではないか…、と思われるかもしれませんが、ご安心を。
そんなことはなく、「台湾華語」と「普通話」は基本的に同じです。
ややこしいことに台湾には「台湾華語」の他に主に台湾でしか通じない「台湾語」という言葉も別にあり、「台湾語 = 台湾華語」と勘違いしている人もたまに見かけます。
「台湾語」はこれまた別の中国語の「閩南語」をベースとした言語であり、「台湾語」と「台湾華語」は別の言葉ですのでご注意を。
取り合えず(諸々の意見があるところですが)台湾で使われている「普通話」を「台湾華語」と呼び、このサイトではこの「台湾華語」を扱います。
なぜ「台湾華語」を扱うのかというと…私が台湾で中国語を勉強したからですね。
「普通話」と「台湾華語」の違い
先ほど「台湾華語」と「普通話」は基本的に同じと書きましたが、つまり異なる点もあるわけです。
例えば、
- 「普通話」は簡体字、「台湾華語」は繁体字を使う(参考)
- 発音や成長をピンインで表記するか注音符号で表記するか
- r化と呼ばれる反り舌音の扱いが異なる(参考)
- 同一の単語でも発音や声調が異なる場合がある
- 普通話、台湾華語、それぞれ固有の表現や言い回しがある
などといった違いがあります。
「普通話」ではなく「台湾華語」を学ぶ利点
繁体字の簡略系が簡体字ですので、日本人が繁体字や簡体字を見てもある程度推測できるのと同様、繁体字学習者は簡体字もある程度読めるという人が多いと聞きます(逆はあまり聞きません)。
一説には小学校で簡体字も学ぶ…とも聞きますが。
また漢字の成り立ちとして繁体字の方が意味を推測しやすい等の特徴もあります。
その他(少し話がずれますが)語学的な観点以外にも、ビザ等の取得のしやすさや、生活のしやすさ、治安面や文化面等々の関係から、中国語の学習に台湾での「台湾華語」を選ぶ外国人は多くいます。
このサイトで扱う中国語まとめ
簡単にまとめると「台湾華語」は一般的に中国語と言われる「普通話」と文字が異なり、その他文化を背景とした細かい違いがあるけれども、大部分において両者は同じである、ということですね。
ので、「台湾華語」と聞いて中国の公用語の「普通話」ではないのか、と早とちりしないように。