當代中文課程4 L.08 日本語文法解説

06/02/2021

反正
 どうせ、どのみち、いずれにしろ、とにかく

機能:
「反正」は後続文の主語S2に付く副詞であり、変更できない事実を受け入れたり譲歩したりする際に用いられます。
直訳すれば「どうせ、どのみち、いずれにしろ」のような意味になりますが、日本語では明示せずに先行文中に「どう~しようと、~に関わらず、~しようがしましが」といった形で同様のニュアンスが現れることが多いです。

使い方:
「反正」はしばしば先行文の主語S1の副詞「不管」や「無論/不論」とともに用いられます。
(不管/無論) …, 反正…
「不管」や「無論/不論」は「どう~しようと、~に関わらず、~しようがしましが」といった意味です。

  1. 不管你怎麼說, 反正我都不會答應。
    あなたがどう言おうと、私には受け入れられません。
  2. 無論政府的財政預算夠不夠, 反正都要有更好的鼓勵生育措施才對。
    政府の財政予算に関わらず、よりよい子育て支援策がなければなりません。
  3. 你幫不幫忙都沒關係, 反正我自己有能力完成這件事。
    あなたが手伝ってくれようがくれまいが関係ありません。
    私は自分一人でも完遂することができます。
  4. 反正已經知道了, 再晚一點去也沒關係。
    とにかくわかりました、遅れて行っても大丈夫ですね。
  5. 已經考完就好了, 反正我不在意成績。
    とにかく試験が終わってよかったです、どのみち私は成績には興味がありません。
  6. 你們要去什麼都行, 反正我不挑食什麼都吃。
    あなた達が行きたいところに行けばいいですよ、好き嫌いはありませんので。

不只
 だけでなく、過度な、並々ならない

機能:
副詞「不只」は
(1)名詞を修飾する場合「~だけでなく、過度な、並々ならない」という意味になります
(2)文を修飾する場合は「~だけではない」 と言う意味になり、S1の副詞「也」と共に組み合わせて使われます

必然的であること、避けることができないこと、どうしようもないことを表す「難免」

機能:
「難免」は副詞である状況が避けられない、どうしようもないことを表します。

使い方:
「難免」は他の多くの副詞と異なり用途に多様性があります。
1.剛開始學中文時, 難免會覺得很難。
2.剛開始學中文時, 寫錯字是難免的。
3.雖然他的脾氣好, 但對這件事也難免(會)生氣。

倒是
 (一般的には)~だけれども

機能:
「倒是」は後続文S2の副詞で、前述のものとは異なる観点を提示します。

使い方:
1.「倒是」の「是」はしばしば省略されます。
 有的家長認為念書時不要談戀愛, 免得影響成績 我倒認為談戀愛有助於學習。
2.「倒是」はしばしば「但是」や「不過」、「可是」といった接続詞と共に用いられます。
書き言葉なので特に「不過」と共に用いられる傾向があります。
 這學期我擔任學生會會長, 每天忙得不得了, 不過倒是交到了不少好朋友。

這下子
 結果として(一般的に良くないことに使われる)

機能:
このフレーズは後続文S2で使われ、後続文S2が自然に先行文S1に続いていることを表現しています。
後続文S2は一般的に望ましくない意味になります。

使い方:
この表現はとても口語的であり、弱いイントネーションで発音され、会話でのみ使われます。

場合によっては當代中文課程3 L.08でならった「這樣一來」と置き換えることができます。
這樣一來 ≒ 這下子
…, 這樣一來/這下子…
A:……
B:這樣一來/這下子

動詞の補語としての「來」

機能:
「來」が方向を表さない動詞の補語として使われる場合は関係性を表し「V得來」は良好な関係を表し、「V不來」は逆に良好ではない関係を表します。

使い方:
この用法の補語「來」は潜在モードでのみ使われ、談、合、聊、處といった動詞とのみ組み合わされます。

何況
 ~は言うまでもない

機能:
副詞「何況」は先行文が真の場合、後続の名詞句NPや後続文Sは当然真であることを表します。
先行文は若干極端な例示であり、後続の名詞句NPや後続文Sに話の重点があります。
参考:更別說…了

使い方:

理由1、理由2(理由2の方が重要な理由)、どうして~だろうか

反問句 : 理由1, (更)何況(也) + 理由2

他的錢不夠, 何況也沒時間, 怎麼可能去外國旅行呢?
彼は十分なお金を持っていない、十分な時間もない、どうして外国に旅行に行けようか?(行けない決まっている)

直述句 : 況且/而且/再說

他的錢不夠, 況且也沒時間, 當然不可能去外國旅行。
彼は十分なお金を持っていない、十分な時間もない、もちろん外国に旅行になど行けない。

~は言うまでもない

「更」がしばしば「何況」の手前に置かれ「更何況」の形になります。

更何況 + N … 呢

「何況」の後ろにはしばしば「連…都…(~でさえ…)」パターンが置かれます。

1)連那些藝術家都看不懂, 更何況我呢?
2)連你學了十年的小提琴都不敢表演了, 更何況我才學了一年?
3)連我都覺得穿這種衣服不足為奇, 更何況你這種追求流行的人?

更別說 + N … 了

連A都…(VP). 更別說B了。… Aでさえ~なのだから、Bは言うまでもない
就是A也… 更別說B了。 … Aでさえ~なのだから、Bは言うまでもない

否則
 さもないと
 そうでなければ、そうではない場合

機能:

「否則」は「さもないと、そうでなければ」という意味で、後続文S2を導く接続詞です。
先行文S1を条件と考え、その条件が達成されない場合、(望ましくない)後続文S2が実現される、という意味を持っています。

使い方:

このパターンはS1の前に「除非」を置き条件を強調することができます。
 1.除非你這個問題是針對成年者, 否則未成年者大概沒有能力了解。
 2.除非不必打扮, 不必穿正式的服裝, 否則我不想去參加他的婚禮。
 3.除非你不再抱怨, 否則以後我不跟你去旅行了。

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