中国語コラム(四声の覚え方)
中国語を勉強する際、日本人は多くの漢字を知っている為諸々有利だと言われていますが、むしろ発音を覚える際にはより一層の苦労が避けられない、という話を書きました。
更に中国語の場合は発音に声調が付いていることも大きな障害となるでしょう。
そうした発音を覚えるポイントについて考えてみましょう。
まず、漢字を見ても音がわからないためフリガナのように教科書などに発音を書き込む際が多々あるかと思います。
その際、発音のピンインを書いた後に四声を書き足すのではなく、必ずピンインを書く際に四声も一緒に書くことを強くお勧めします。
四声を意識して発音しながら書き込み、更にその単語の意味をイメージすればより記憶に定着しやすいことかと思います。
中国語では発音のピンインが同じでも四声が違えばピンインが違うのと同様、全くの別物であり違う意味になる…とはどういうことなのかをちゃんと理解しておく必要あります。
話題が限定させている場合はある程度推測してくれる場合もありますが、相手が外国人の中国語に慣れていないと難しく、 四声が違っても推測してくれるだろう…という発想はほとんどの場合通じません 。
何故通じないのか台湾人や中国人に聞いてみたところ、ネイティブはピンインの違いではなく四声の違いで中国語を聞き分けているので、発音は多少個人差があっても問題ないが、四声が違うと意味が分からない、とのことでした。
つまり、普通の台湾人や中国人は主に四声で聞き分けていますので、四声を間違えると通じない場合が多々あります。
外国人に慣れている人(語学学校の先生など)はピンインの違いで聞き分けられるよう訓練していますので、四声が間違えていてもある程度は聞き分けてくれます。
中国語を勉強する外国人は多くの場合ピンインの違いで聞き分けていて、四声で聞き分けているわけではありません。
このあたりにも中国語の発音を勉強するポイントが隠されている気がしますね。