當代中文課程1 L.11 日本語文法解説
1.「来る + 何かをする」を表す「來 + VP」
機能:
「來 + VP」は何かをするために来る、或いは来て何かをするという、主語の意図を表します。
構造:
否定マーカー、補助動詞、副詞などは最初の動詞要素「來」の前に置かれます。
使い方:
このレッスンの「來 + VP」の機能はレッスン3で学んだ「去 + VP」と同じです。
唯一の違いは話し手の行動が場所に対して「行く」のか、あるいは「来る」のかです。
2.期待していたよりも早いことを表す「就」
機能:
「就」が時間や場所に対して使われている場合、その話の中の出来事は予想や期待よりも早く起きることを表しています。
構造:
「就」はしばしば文末の「了」と共に用いられますが、「了」の有無によって意味上は変わりません。
使い方:
「就」はさまざまな機能と意味を持つ頻繁に使われる副詞です。
この課で紹介した「就」は一つの文の中で使われますが、第9課で紹介した「就」は二つの文の主語を結びつける副詞として使われています。
3.主体の存在を表す「有」
機能:
「有」は不定の主体の存在を表します。
文中の動詞VPは主語が何をするのかを記述します。
構造:
中国語の主語は普通明確な名詞です。
もし主語が不定の場合、「有」を使って表現する必要があります。
否定:
「有」は常に「沒」で否定されます。
使い方:
「有 + NP+ 在 + 場所」は「場所 + 有 + NP」と同じ意味になります。
例:「地上有一支手機」と「有一支手機在地上」は同じ意味です。
しかし、二つの文で指し示している焦点は異なっています。
最初の文の焦点は「携帯電話(何が)」であるのに対し、二つ目の文の焦点は「床の上(どこに)」にあります。
4.異なるタイプの「會」
使い方:
「會」には異なる二つのタイプがあります。
一つは第5課で学んだ「獲得したスキル」を表す「會」です。
もう一つはこの課で学ぶ「可能性」を表す「會」です。
5.同じ名詞の重複を避けるための省略
機能:
中国語では以前に言及された、または文脈から理解される情報はしばしば省略されます。
構造:
最も頻繁に省略される要素は主語と目的語です。
1.文脈から予測可能な主語
1)(你)請進!
2)(你)要買什麼?(店員が顧客に尋ねる場合の)
請問, (你)外帶還是內用?
3)今天晚上, (你)要一起吃晚飯嗎?(AのBに対する呼びかけ)
4)(我)聽說台灣有很多小吃。
2.既に言及した主語
1)我姓王, (我)叫開文。
2)我常打籃球, (我)也常踢足球。
3.昨天朋友給我一個芒果, 我不想吃(芒果)。(既に言及した目的語)