當代中文課程2 補足資料 補語について4 結果補語

結果補語

結果補語とは、動詞の直後に結びつきその動作の様々な結果を表す補語(動詞や形容詞)のことです。
ある動詞の動作が行われれば何らかの結果が表れますので、しばしば語気助詞「了」と共に用いられます。

  • 吃飽了 … 食べて + お腹がいっぱいになった
  • 喝醉了 … 飲んで + 酔っぱらった
  • 聽懂了 … 聞いて + わかった
  • 睡覺了 … 寝て + 目が覚めた
  • 打掃乾淨了 … 掃除をして + きれいになった

また「動詞 + 結果補語」の組み合わせを複合動詞と同様に考え、目的語やアスペクト助詞「了」「過」などと共に用いられる場合もあります。
その場合複合動詞を一語と考えますので、目的語やアスペクト助詞はその後ろに付きます。

結果補語の用途ですが、中国語は日本語に比べて一般的に動詞の表す動作の範囲が狭いという特色があり、行為がどうなったかを表す補語がないと意味がはっきりしない場合があります。

  • 看了那個電影 …映画を見た(見終わったかはわからない)
  • 看完了那個電影 …映画を見終わった
  • 買了一本書 …本を買った(買おうとしたが買えなかったか可能性がある)
  • 買到了一本書 …本を買った(手に入れた)

そのため結果補語は動作の結果を強調し明確にする役割を持っています。

結果補語の文を否定する場合は「沒」が用いられます。
結果補語は「動作の様々な結果を表す補語」なので、その否定は「動作の結果がまだ起きていないこと」を表します。

  • 沒吃 …食べていない
  • 午餐, 我還沒吃 …お昼ご飯をまだ食べていません(まだ食べる行為をしていない)
  • 沒吃完 …食べ終わっていない
  • 午餐, 我還沒吃完 …お昼ご飯をまだ食べ終わっていません(まだ食べるという行為が終わっていない)

結果補語には具体的な動作結果ではなく、抽象的な概念を付与するものもあります。

  • ~住:安定や固定
  • ~著:目標の達成
  • ~光:残りがなくなる

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