當代中文課程2 補足資料 補語について5 方向補語
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方向補語
上 | 下 | 進 | 出 | 回 | 過 | 起 | 到 | |
來 | 上來 | 下來 | 進來 | 出來 | 回來 | 過來 | 起來 | 到…來 |
去 | 上去 | 下去 | 進去 | 出去 | 回去 | 過去 | – | 到…去 |
動詞の後につく動作の移動方向を表す補語を方向補語と言います(到…來/到…去を方向補語に含めない分類もあります)。
「來, 去」との各組合せの他、それぞれ単独でも方向補語として使われます。
動詞が方向補語と目的語を持っている場合、語順は一般的に以下のようになります。
目的語が場所を表す語の場合
目的語は必ず「來」「去 」の前に置きます。
「來」「去」を伴わず方向補語「上, 下, 進, 出…」のみの場合、結果補語の後ろに目的語を置きます。
- 他跑進教室來了
- 爸爸晚一點回家來了
目的語が一般の事物を表す語の場合
場所ではなく実現済みの出来事について述べる場合は、目的語の語順は「來」「去 」の前でも後ろでも置くことができます
- 他從包包裡拿出來一本書
- 他從包包裡拿出一本書來
まだ実現していない出来事について述べる場合は、目的語は「來」「去 」の前に置きます(命令文や依頼文は必ず実現していない出来事です)
- 你明天能不能帶那本書來?
その他方向補語から派生した抽象的な用法
方向補語のいくつかには本来の方向を表す意味から派生した抽象的な意味を表すものがあります。
- 上: 目標に到達する
- 下來: 固定して安定した状態にする
- 下去: ~し続ける
- 出來: わかる
- 過來: 正常な状態に戻る
- 起來: ~しだす、まとまる、~してみる
想起來: (記憶から)思い出す
想出來: (全く新しく)思いつく(「出」という漢字に惑わされないように)