當代中文課程2 L.11 日本語文法解説
1.その他を表す動詞
機能:
「其他的」「別的」「另外的」は全て修飾語として名詞の前に現れ、その名詞以外の名詞を表します。
これらの3つは似た意味を持っていますが、以下のように微妙に異なります。
「其他的 qítā de(The Others, The Remaining)」
「別的 bié de(Other)」
「另外的 lìngwài de(Another, The Other)」
構造:
其他的の的は省略可能で、後ろには数詞、量詞、名詞が来ます(数詞は2以上の値をとり1を取ることはできません)。
別的の的は省略不可で、後ろには名詞が来ます(数詞、量詞は受けられません)。
另外的の的は省略可能で、後ろには数詞が来る場合が多いです(数詞、名詞も受けられます)。
2.動詞の分類詞
「下 xià」「躺 tǎng」「遍 biàn」「次 cì」
機能:
通常動詞の後ろに現れる動詞の分類詞(日本語では動量詞ともいいます)は行為の回数や頻度、または量を表す際に使用されます。
構造:
動作にかかる時間量や回数は動詞の後ろに置きます。
動作量と目的語を両方とも用いる場合、様々な語順を形成します。
目的語が一般の事物を表す場合
動詞 + 時間・回数 + 目的語
目的語が人や場所を表す名詞の場合、以下どちらの語順も可能です
動詞 + 時間・回数 + 目的語(人、場所)
動詞 + 目的語(人、場所) + 時間・回数
目的語が人称代名詞(代詞)の場合
動詞 + 目的語(人称代名詞) + 時間・回数
時間量を表す場合のその他の語順として、目的語を初めて話題に出し強調する際には動詞を二回繰り返す語順を取ることがしばしばあります。
去、來のような瞬間的な動作を表す動詞の後に時間量を置く場合、その動作が終わってからどのくらいの時間が経過したのか、を表します。
他來台北三個月了
アスペクト助詞、語気助詞の「了」と時間量の表現の組み合わせは以下のようになります。
我學了中文兩年 …中国語を二年学びました
我學了中文兩年了 …中国語を二年学んだどころです(今も学んでいます)
動詞の分類詞と目的語両方が文中に現れる場合、目的語の位置が変わる場合があります。
・動詞分類詞の後ろ
・文頭
・動詞分類詞の前
・「把」構文を形成
使い方:
高い頻度で使われる動詞分類詞は「下 (期間、頻度)」「次(頻度)」「趟(頻度)」「遍(頻度)」「頓(頻度)」です。
1.「次」は最も一般的に使われる動詞分類詞で行為の頻度、回数を表します。
全ての行為動詞とともに使うことができます。
例:「看, 聽, 吃, 去, 問, 討論」
2.「趟」は往来を表し移動動詞とともに使われます。
例:「來, 去, 走, 跑」
去美國一趟 …アメリカに一度行く(行って帰ってくる)
3.「遍」過程の最初から最後までを示し、以下のような動詞とともに使われます。
例:「遍, 看, 聽, 念, 寫, 練習, 唱」
這本書, 我看了一次. …全部読んだか、ちらっと見ただけなのか不明確
這本書, 我看了一遍. …最初から最後まで読み通した
4.「下」は結びつく動詞に応じて、行為の反復や時間的な短さを表します。
時間的な短さを表す意味は「去, 來, 問. 討論, 等」などと結びつき、「一下」とともに使われます。
この際「一下」を「三下」などということはできません。
一方で行為の反復の意味では「打, 踢」などと結びつき、「一下」のみでなく「「兩下」「三下」などということもできます。
5.「頓」は食事や叱責など、一定の時間を要する行為の回数を表します。
吃三頓飯(三度の食事)
3.順序的な次を表す
「然後 ránhòu, 後來 hòulái, 以後 yǐhòu」
機能:
副詞「然後、後來」と名詞「以後」は全て出来事が発生した後に別の出来事が発生することを表します。
時間的な互換性は以下のようになります。
然後…過去、未来
後來…過去
以後…未来
使い方:
1.「然後」と「後來」は副詞であり、同じような状況で使われます。
しかし「然後」は二つの出来事の間に時間的な連続があることを表しますが、「後來」は二つの出来事の間に時間的な経過があることを表します。
2.「以後」は過去、または未来の出来事を繋ぐ機能があることにも注意してください。
4.「才 cái」
それから
機能:
副詞「才」が二番目の文(結果を表す文)で使われている場合は、最初の節で指定された条件または状況が正常に達成された結果、起きることを表しています。
構造:
「才」は副詞であり、助動詞やその他の副詞の前に置かれます。
使い方:
「才」が二番目の句で使われる場合、しばしば最初の句では「得、要、為了、因為」といった語が使われます。
5.「被 bèi」による受身表現
機能:
「被」による受動文は特に日常会話の中では「受ける」ことだけでなく「残念ながら」という意味も表します。
助詞「被」は一般的に英語の受動文の翻訳として使われます。
構造:
「目的語 + 被 + (主語) + V」
主語は重要ではない場合省略されます。
「沒」によって否定され、「被」の前に置かれます。
使い方:
1.「被」受動文は過去、未来、あるいは習慣的なことに使えます。
2.「被」の後の名詞(例えば主語)は省略できます。
または主語は一般的な誰かを指している場合もあります。
6.「V 了 le V」による動詞の重複
機能:
「V了V」パターンは簡潔で暫定的に行われた過去の反復的な行為の完了を表します。
構造:
この構文の動詞は単音節でなければなりません。
使い方:
1.重複パターン「V 一 V」は過去の事柄に対しても未来の事柄に対しても使うことができます。
一方で「V了V」は過去の行為に対してのみ使うことができます。
2.1冊目の教科書レッスン6で学んだ「V一V」は一つの句で使うことができますが「V了V」は一つの句では使うことはできず、他の句と一緒に使用する必要があります。
3.動詞が他動詞の場合、その構成はしばしば「把」構文と組み合わされます(レッスン10参照)。
7.接触を表す動詞の補語「上 shàng」
機能:
「上」が動詞の要素になっている場合、二つの名詞の間が接触していることを表します。
使い方:
1.特定の動詞のみが「上」と結びつくことができます。
「穿, 寫, 愛, 追」といったように二つの名詞が互いに物理的・心理的に接触する動詞である必要があります。
2.全ての「V + 上」の組み合わせが全ての文法構造(肯定文、否定文など)や潜在モード(V1得V2、V1不V2など)を持っているわけではありません。